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みんらぼカード 奥州市講演で人生会議やろうと思った者は7割に

みんらぼカード

10月26日、奥州市主催の人生会議に関する講演会で、みんらぼの考える人生会議を解説し、みんらぼカードを実演しました。
ちなみに、この日は大谷翔平選手の所属するロサンジェルス・ドジャースが、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ1回戦が行われました。講演会直前に、ドジャースが奇跡的に満塁サヨナラホームランによって勝利したことを受けて、講師の杉山理事も嬉しさいっぱいで講演会にのぞみました(会場の皆さんの中には、講演会後に試合結果を見るのを楽しみにしている方もいるかもしれないので、結果を公表することは控えました)。

ステージで実演している様子です。緩和ケア認定看護師の菅原由美子さんに友情出演していただきました。事前にステージにあがっていただく段取りはしましたが、台本はまったくありません。出てくるカードもまったく予想できません。ゲームのやり方だけは分かります。そのような状況の中で、ゲームを通じて、菅原さんが余命2か月のうちに叶えたい希望を聞き取っていきました。会場はとてもシンとしていたので、きっと参加者は真剣にスクリーンに映写されるカードを見つめ、菅原さんの語るご自身の気もちに耳を傾けていたのだと思います。

その菅原さんは、ご自身がファシリテーターとなって、みんらぼカード体験会を実施した経験があります。その時の様子はこちらです。会場の方々はとても楽しそうですね。

さて、会場の方々の実際の反応はいかがだったのでしょうか。奥州市の保健師である高橋さんが講演会後にアンケートを実施し、集計してくださいました。

まずアンケートの実施方法は紙媒体・自記式でした。そして、

◆参加者 約150名
◆アンケート回収 101枚 (回収率:67.3%)

と高水準の回収率でした。

回答者の年代割合はこちらです。60歳代・70歳代が3割ずつですが、80歳以上・50歳代・40歳代が1割であり、20歳代・30歳代もいました。年代層が幅広いですね。

つづいて、居住地域の割合はこちらです。会場のあった水沢からの来場者が多いですが、江刺・前沢・胆沢からも来場されています。

ここからが本番(主要結果)です。まず、

講演「最期までわたしらしく生きるために」は参考になったか

という質問に対して、9割の方が「とても参考になった」「参考になった」と回答してくれました。講師としては、とても励みになる結果です。

次に、

「この講演会に参加する前、「人生会議」という言葉を知っていたか」

という質問において、実践したことがある方は1割にとどまっていました。

最後に、ここがポイントですが、

この講演会に参加して、「人生会議」をやろうと思うようになったか

という質問に対して、「はい」と回答した方は7割に達しました。

以上をまとめますと、講演会前に人生会議を実践したことがある者は全体の1割しかいなかったのに対して、講演会が9割の方にとって参考になり、今後人生会議をやろうと思うようになった者は全体の7割を占めました。

アンケートを回収できなかった者が約50人いて、アンケートに回答する方はもともと積極的であるという特徴があります。これを「選択バイアス」と言い、様々な調査の限界となっています。

しかし、そのバイアスを考慮に入れても、この結果は「みんらぼカードは人生会議の実践において有効である」という、みんらぼのこれまでの見解をより確からしいものにしました。

これまでに様々な地域でみんらぼカードの体験会を行い、その有効性を示してきました。これを「外的妥当性も高い」と表現します。こうした「科学的な正しさ」と「楽しさ」を両立させていくことが、みんらぼの信条です。今後も、みんらぼの活動をチェックしてください。

みんらぼカードのことが気になったという方はこちらで販売しています。

また、講演会の依頼はこちらからどうぞ。

文責:杉山