盛岡医療生協の紫波支部に招待されて、みんらぼカードを用いて、人生会議に関する講演会を行いました(会場:紫波中央公民館)。
総勢で約30人ほどの組合員が集まりました。支部でこれほどの人数が集まることは珍しいそうです。みなさん、みんらぼカードに興味津々といったところでしょうか。
簡単に人生会議について解説したのちに、いざ体験会を始めると、全員がすぐにゲームに夢中になっている様子が見て取れました。

ひとしきり夢中になったあとで、なぜ人生会議が重要なのかー残される家族にとっても大切であるーという点にも触れました。また、人生会議にまつわる格言
Hope for the Best, Prepare for the Worst
人生における最大の希望や夢を語りましょう、同時に人生の万一の時のことも話し合いましょう
Back AL, et al. Ann Intern Med. 2003 Mar 4;138(5):439-43.
を紹介し、その希望を叶えるための訪問診療や緩和ケアについて、真剣に、かつユーモラスに解説しました。会場は常に静寂と笑いに満ちていました。


今回の体験会には、岩手医科大学医学部5年生の秋山さんにもご参加いただきました。病院とは異なる雰囲気の中で、参加者との交流を楽しんでいる様子がうかがえました。こうした啓発活動も地域医療の一環であることを体感していただけたなら、とても嬉しく思います。


気がつけば、あっというまの90分でした。自宅でもみんらぼカードをやってみたい参加者が続出して、講師冥利に尽きました。
組合理事の皆さんにとっても、今回の人生会議が好評であったことを受け、次回は続編を企画することになりました。乞うご期待ください。