みんらぼカードのふるさと紫波町(岩手県)で講話を行いました。
開催に至るまで─2023年7月
みんらぼカードのふるさとだけに、紫波町には、みんらぼカードの根強いファンがいます。そのファンの方々が、自分たちの地区の方々にも、みんらぼカードをぜひ体験してもらって人生会議を広めたいと仰ってくれました。このことを志和公民館の社会福祉協議会に打診したところ、主たるメンバーで実際に体験してもらいました。これがさかのぼること、2023年7月─。
ファンの方々が自らの体験やこれからの話を展開し、会話を牽引てくれました。ファシリテータはむしろ会話を邪魔しないように見守っていました。既にカードを体験したことのある者が、次の体験者のためにゲームをリードしてくれる点が、みんらぼカードの特徴と言えます。
すっかり社協の方々に気に入ってもらい、地区の企画として計画してくれることになりました。
由緒ある志和公民館
あれから4か月。すっかり朝が冷え込むようになりました。
会場は志和公民館。事務所は数回ほど通ったことがありましたが、正面玄関とホールを見たのは実は初めてでした。立派な構えをしています。この公民館は昭和50年代に建設されたそうで(解説:志和公民館館長 佐藤勇悦氏)、その歴史を感じさせる趣がありました。
さんさ踊りを表した大きな額縁がありました。
佐藤勇悦館長とは歴史探訪仲間なので、仕事を忘れて、ついつい歴史建造物に見とれてしまいました。
さて、みんらぼ講話の開演です。
講話(前半)
前半では在宅医療と人生会議に関する講演会を行いました。
まずは、在宅医療について。主催者のリクエストに応えて、先日放送されたドキュメンタリー(一部)を視聴いただきました。
専門用語はほぼ使わずに、できるだけ平易な日常用語で解説しました。
一方で、ちょっとだけ専門知識──しかし、ある程度の予備知識として一般の方も知っておいたほうがよいだろうという考えのもとで──人はどのように一生を終えるのかを表した3つのパターンを紹介しました。
その後、地域包括ケアや人生会議の話に至り、住み慣れた地域で自分らしく生きるために、いろいろな希望を語って、自分の人生を選ぶことが大切であることをお話ししました。
講話(後半:みんらぼカード体験会)
みんらぼカードが紫波町で完成したことも熱弁しました。会場は和やかな雰囲気に包まれました。さあ、テーブルにカードをいっぱいいっぱいに広げて、体験会スタートです。
ゲーム体験者も輪に入っていることもあって、皆さん、ゲームの進め方の飲み込みが早かったです。
ほかの人のお話にも興味津々です。
ふりかえり
それぞれの体験の感想をもらいました。
我々の人生にもゴールがあった。それを目指して生きていくことだ。
ほかの人が、自分のほしいカードを握っていて悔しかったという感想もありました。安心してください。これは単なるゲームです。欲しかったカードの文言は、いざというときのためにメモしておきましょう。でもメモしただけで終わらないようにしてください。大切な人と共有するところまでが人生会議です。
すでにみんらぼカードを3回以上やっているはずのゲーム巧者も、また新たな発見があったそうです。
いわく「みんなで人生会議を広めましょう」
お隣の地区からも、みんらぼカードのファンが駆けつけてくれました。舞台裏の打ち合わせは一切してませんが、みんらぼカードのすばらしさを語ってくれました。
おわりに
ファンから、次の潜在的なファンへ。町民(市民)から町民(市民)へ。皆さん自身で、みんらぼカードを、人生会議を広めてくれているシーンに再び出会いました。
(文責:杉山)