7月15日と16日の2日間にわたり、それぞれ青森大学と弘前大学の大学生を対象に、「ACP(人生会議)」に関する講演と、みんらぼカードゲームの体験会を実施しました。
Day 1 青森大学での実施
青森大学社会学部の3・4年生約30名を対象に、講義と体験会を行いました。講義では、ACPの基本的な考え方や、人生の最終段階における意思決定をあらかじめ話し合うことの重要性について解説しました。

その後、カードゲームを通して、日常会話の中で価値観や希望を共有するプロセスを体験してもらいました。
学生からは
「自分の考えを言葉にする難しさと大切さを実感した」「人によって大切に思うことが違うんだ」
という声が多く寄せられました。
Day 2 弘前大学での実施
翌16日には、弘前大学医学部2年生約140名を対象に、同様のテーマで講義とカードゲーム体験を実施しました。
弘前大学では、昨年につづいて2回目の講義になりました。昨年の様子はこちらからご覧になれます。
少子高齢化社会における医療・介護ニーズの変化について説明し、今後は「治す医療」だけでなく「看取る医療」がますます重要になることを共有しました。その中で、人生の最終段階について本人・家族・医療者が事前に話し合っておくACPの必要性を強調しました。
参加した学生からは
「将来、医療者として患者さんや家族に寄り添うための準備として有意義だった」
という感想もあり、医療従事者を目指す学生にとっても大きな学びの機会となりました。

活動の意義
今回の取り組みは、若い世代が早い段階からACPを知り、自らの価値観や希望を考えるきっかけをつくることを目的としました。将来、地域や現場で活躍する学生が、患者や家族との対話を重視し、より良い意思決定支援を行うための基礎となることを期待しています。