ビッキーアートフェローが、普段通っている手話交流会で、手話を使いながらのみんらぼカード体験会を開催しました。
「手話で人生会議」への想い
ビッキーは「手話で人生会議」の実現をずっと夢に見てきました。手話交流会に通う中で「健康・医療・福祉に関する様々な情報の受け取りが減りがちな、ろう者にも、緩和医療に携わる者の立場から、人生会議を知ってもらいたい」という想いと、手話を勉強中の身として単純に「手話で人生会議をしてみたい」という想いをずっと胸に秘めてきました。
いよいよスタート
参加者は、北上市手話奉仕員養成講座終了者5名と講師のろう者3名。まず全員が「人生会議という言葉は聞いたことはあるけれど、実際どういうものかわからない」または「言葉を聞いたことがない」という状態にあることを確認できたため、ビッキーが人生会議の意味や目的について説明しました。
その後、2グループに分かれてみんらぼカードを開始しました。4人が1つのグループになって、手話のみで、みんらぼカードを始めたところ――1ゲームを終えるのに1時間半かかりました。したがって、2グループ目の方は見学だけで終わってしまいました。
この体験会で感じたこと
この体験会でビッキーが感じたことは以下の2つです――
「手話」は日本語とは異なる概念を持つ「言語」である
今回、聴者が何気なく日常的に使っている単語について、ろう者が質問するケースが予想以上に多くありました。もちろん、聴者と行う時も、医療の専門用語についての解説を要するときがあります。しかし、手話の文化や表現になじむように、より丁寧に解説することが求められる――改めて勉強になりました。
次に――
医療・介護・福祉についての情報提供がろう者にもっと必要である
訪問看護や訪問診療などの医療サービスについても、たくさんの質問をいただきました。「自宅で看取りできるの?想像がつかない」という意見もいただきました。これら医療・介護・福祉に関する情報提供がますます必要であると感じました。
まとめ・予告
たくさんの時間をかけて、自分たちの人生を楽しく語り合うのはもちろん、今後の医療介護福祉についても語り合うことができる、とても有意義な会になりました。参加者からの大好評を得て、今回体験できなかった方々を中心に、今月末にも第2回「手話でみんらぼカード体験会」を開催する予定です。
そして、これには嬉しい続報があります。なんと、この時参加してくれたろう者2名が自主的に、自分たちがファシリテーターになって、翌日の北上市の手話サークルで「みんらぼカード体験会」を主催してくれたのです!!!このように人生会議が広がり、みんらぼカードが対話の手段となることに、喜びを感じました。
みんらぼカードにご関心のある方はこちらからどうぞ。