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要旨は下記の通りです。
- 調査の概要:2017 年 3 月に、登米市在住の 20-64 歳男女 5,000 名に調査票を送付し、
2017 年 5 月時点での有効回答は 1,996 人であった。有効回収率は 39.9%(男性 37.2%、
女性 42.9%)であった。回収率を地区別に見ると、東和町(44.4%)~迫町(34.9%)
であった。 - 医療体制については、約 8 割の回答者が、現状では、登米市内では急性期医療を受け
ることができず、隣接市(4 割)・仙台(4 割)の医療機関を受診する意思があると回答
した。回復期やリハビリ医療については、登米市内または隣接市で受けるという意見が
大多数であった。今後の医療整備の方向性としては、登米市内で急性期医療を受けるこ
とができる整備を期待していることが最も多いことが明らかになった。約半数の回答者
が、小児科と産婦人科医が不足していると回答し、耳鼻科・整形外科・総合診療医・皮
膚科医の不足を指摘する回答が続いた。内科医・外科医・在宅医の不足を指摘する意見
は相対的には少なかった。 - 介護の体制については、現状がわからないという意見が最多であった。今後の介護の
体制整備のあり方については、在宅での介護をサポートするよりも、長期入所型施設の
整備を求める声が多かった。 - 地域で生活していくために最も重視していることは、満足できる医療がトップであり、
仲のよい友人知人がいることや、食材・衣料などを購入するお店があること、が続いた。
図書館などの文化施設や地域のイベントが盛んであることや地域経済が活発であるこ
とをあげる人は相対的には少なかった。 - 最期を迎える場所は、6 割超が自宅を挙げ、病院は 1 割未満であった。